東大生が伝える、入学前に知っておいてほしい3つのこと
中学受験、お疲れさまでした。
合格した君は本当にすごい。何ヶ月も、何年も頑張ってきた成果です。
今は思いっきり遊んで、好きなことをして、受験から解放された日々を楽しんでほしいと思います。
でも、そろそろこの記事を読んでくれているということは、「中学に入ったら何をすればいいんだろう?」と少し気になり始めているのかもしれません。
僕は星野村という田舎から久留米大学附設中学校に合格し、そのまま6年間を過ごして東京大学に進学しました。
その経験をもとに、中学入学前の今、知っておいてほしいことをお伝えします。
1. まずは「定期テスト平均85点以上」を目指そう
中学校に入ると、周りの大人が「大学受験」「東大」「医学部」といった言葉を使い始めるかもしれません。
でも、正直に言います。
中学1年生の時点で、大学受験なんて遠すぎてピンとこないのが普通です。
僕もそうでした。「東大に行こう」なんて中学の頃は全く考えていません。大学受験がどんなものかすら、実感が湧かなかった。
だからこそ、目標はシンプルに。
定期テストの平均点を85点以上取ること。
これだけを意識してください。
「85点なんて低くない?」と思うかもしれませんが、中高一貫校のテストは公立校より進度が速く、難易度も高いです。85点以上を安定して取れていれば、授業の内容を十分に理解できている証拠です。
85点を取るための具体的なやり方
難しいことは必要ありません。
- 日々の授業をしっかり聞く
- テスト2週間前から計画を立てる
- その計画を実行する
たったこの3ステップです。
授業中にきちんと理解できていれば、テスト前の勉強は「復習」で済みます。逆に、授業を聞いていないと、テスト前に「初めて学ぶ」状態になり、膨大な時間が必要になります。
授業を聞くことが、実は最も効率のいい勉強法なのです。
僕の場合
僕は久留米大学附設中学・高校に通っていました。
附設は九州でもトップクラスの進学校で、周りは中学受験を勝ち抜いた猛者ばかり。最初の定期テストでは平均86点を取りましたが、順位は真ん中あたりでした。「86点取ってもこの順位か」と驚いたのを覚えています。
それでも、大学受験のことなんて中学生の僕にはまだ全く実感が湧きませんでした。
でも、先生から「85点以上は取ろう」と言われていたので、それだけは意識し続けました。
派手な結果はすぐには出ませんでしたが、85点以上をキープすることを意識し続けていたら、少しずつ点数が上がっていきました。そして高校時代には、平均90点以上を取れるようになっていたのです。
振り返ると、中学の頃に「85点の基準」を守り続けたことが、じわじわと効いていました。
大学受験のことは、まだ考えなくていい。
でも、85点の習慣は、未来の自分を確実に救います。
2. 勉強以外の経験を大切にしてほしい
中高一貫校に入ると、勉強ばかりに意識が向きがちです。
でも、僕が東大に入って感じたことがあります。
「成績だけで来た人」よりも、「いろんな経験をしてきた人」の方が圧倒的に面白い。
友達と遊ぶこと
くだらない話で笑い合ったり、一緒にゲームをしたり、ケンカしたり。
中高時代の友達は、大学に入ってからも、社会人になってからも、ずっと繋がっていく一生の仲間になります。
この時期にしかできない「友達との時間」は、勉強と同じくらい価値があります。
部活をしてほしい
できれば、部活に入ってほしい。
僕は中学1年生からバレーボール部に入り、毎日2時間の練習に励んでいました。ほぼ同じメンバーで何年も一緒に練習を続ける中で、勝てない悔しさも、少しずつ上手くなる喜びも、全部共有してきました。
その経験を通じて生まれた絆は本当に強くて、大学生になった今でも深い関わりが続いています。
部活で学べることは、勉強では絶対に手に入りません。
- チームで一つの目標に向かって努力すること
- どれだけ頑張っても報われないことがあるということ
- それでも続けることの意味
これらの経験は、大学受験の時にも、就職の面接の時にも、社会に出てからも、何度も自分を支えてくれます。
「部活をすると勉強時間が減る」は本当か?
僕も一時期そう考えたことがありました。
でも、冷静に考えてみてください。
部活が終わって家に帰って、夕飯を食べて、お風呂に入って。それでも毎日3時間くらい自由な時間はあるはずです。正直、YouTubeを見る時間すらあります。
つまり、部活をしていても勉強時間は確保できる。「時間がない」のではなく、「時間の使い方」の問題なのです。
3. 毎日コツコツの「習慣」を作ること
中高一貫校で最も大事なこと。
それは毎日の勉強を「習慣」にすることです。
中1の目標:毎日1時間半以上
中学1年生であれば、毎日1時間半以上の勉強を習慣にしましょう。
「1時間半? 少なくない?」と思うかもしれませんが、大事なのは量ではなく、毎日続けることです。
受験勉強のように「気合いで10時間!」は長続きしません。
でも、歯磨きのように「やらないと気持ち悪い」レベルの習慣にしてしまえば、一生ものの武器になります。
中高一貫校の「中だるみ」という落とし穴
ここで、保護者の方にもぜひ知っておいてほしいことがあります。
中高一貫校には「中だるみ」と呼ばれる現象があります。
中学受験という大きな目標を達成した後、次の目標(大学受験)までの距離が遠すぎて、モチベーションが下がる現象です。しかも、高校受験がないので、中学3年生になっても緊張感が生まれにくい。
多くの学校で、中だるみは中学2年生の後半から中学3年生にかけて顕著になると報告されています。
中だるみが起きる主な原因は:
- 中学受験後の燃え尽き症候群
- 高校受験がないことによる緊張感の欠如
- 中高一貫校の速い学習進度についていけなくなる
- 思春期に入り、勉強以外への関心が高まる
- 受験時代に塾で管理されていた勉強が、自分で管理できなくなる
特に、数学と英語は積み重ねの教科です。一度つまずくと、雪だるま式に分からない範囲が広がっていきます。
中だるみを防ぐ最大の武器は、中学1年生のうちに「毎日勉強する習慣」を身につけておくこと。これに尽きます。
習慣さえあれば、多少モチベーションが下がっても、体が勝手に机に向かってくれます。
フォレストアカデミーの管理コース
星野村フォレストアカデミーの管理コースでは、中高一貫校の生徒の学習管理もサポートしています。
具体的には:
- 毎日の学習報告をLINEのAIコーチに送信
- 報告データをデータベースに蓄積・可視化
- 講師がデータを毎日チェックし、異変を察知
- 報告が途切れたら、講師が個別に声かけ
「毎日1時間半の習慣を作りたいけど、一人だと続かない」
「中だるみしないか心配」
そんな方のために、AIの効率と人間の温度感を組み合わせた管理体制を整えています。
中学受験で身につけた勉強への姿勢を、中学・高校でも途切れさせない。
それが、6年後の大学受験で最大の武器になります。
まとめ
| やること | 具体的な目標 |
|---|---|
| 定期テスト | 平均85点以上を安定して取る |
| 勉強習慣 | 中1で毎日1時間半以上 |
| 部活・遊び | 全力で楽しむ(勉強との両立は可能) |
大学受験のことは、まだ考えなくていい。
今やるべきことは、たった3つ。
授業を聞く。85点を取る。毎日コツコツ続ける。
それだけで、6年後の君は驚くほど強くなっているはずです。
入学おめでとう。中学生活、楽しんでください。
(執筆者:山口裕祐)